きみが買い物をしている間、待ち合わせエリアのソファーでひとり、きみを待つ。
ぼくは先日からの風邪がまだ少しだけくすぶっている、でも体調は上向き。
ー熱はさがった?咳は止まった?
ーうん、なんとなくね。
ーじゃっ、気分転換が必要だね。寝てるばっかりじゃいつまでも病人から抜け出せないからね。
妙な理由でショッピングに借り出されるものだ。
ーあっちのお店でね。
ーとなりのお店でね。
きみはぼくをこのソファに座らせて、いろんな情報を写真付でメールしてくる。
お店によっては座っているソファーからもきみの笑顔が見える気がする。
ーね、こっち向いて手を振ってみてよ。
当たりをつけてきみのメールする。
ーもっしもっし、わかるぅ?
たしかにすごい気分転換になっている。
ありがとうね。
ぼくもきみに手を振り返してみた。