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そのひとをほんの少し思ってふるさとに電話する
田舎のお袋が年末に丸餅を送ってくれていた。
ーまた今年も帰ってこないのかい。 同封されていた手紙には、そんなことはみじんも書かれていなかった。 そのかわり、なんとなく行間から、優しい笑顔で餅を詰めているお袋の姿が見え隠れした。 丸餅をトーストで焼いてみる。お湯を沸かし、お茶漬けの元を溶かす。そこに餅を浮かべてお雑煮気分、正月からそんなインスタントに苦笑いをしている自分に気づく。 ー初詣はちゃんと行ったのかい。 元旦に電話をすると必ず尋ねてくるお袋の台詞。 その声が聞きたくて、携帯を手に取る。電話番号をメモリーから呼び出す。 その瞬間、アドレス帳からふとそのひとの顔が浮かんだ。 お正月、そのひととそのひとの娘も初詣に出かけたのかな、そんなふたりを想像し、ぼくはまた口元がゆるんでいる自分に気づく。 「あっお袋?あけましておめでとう、元気?」 受話器の向こうから確かに、お袋のうれしそうな笑顔が伝わってきた。 ozouni, originally uploaded by wtkn.
by hello_ken1
| 2006-01-07 00:51
| そのひと
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