風邪を引いて寝込んでいたら、玄関のチャイムが鳴った。
今、そのチャイムで受け取った本を読んでいる。
ー届いたかな。
届いたよ。
ーパソコンなんてやっちゃだめだよ。
本はいいのかな。
ー寝過ぎると寝れなくなるし、寝れなくても布団の中に入っているべきだし、だから本を読むのよ。
確かにきみとのメールのやりとりも布団の中から。
そしてきみから届いた本は今、枕元にある。
ー読みやすいように、短篇。
なるほど。
ー本を持つ手が疲れないように、なるべく薄い本。
正しいね。
ーありがと。
ーもしもし、、、、
なにかな。
ーお大事にね。
細切れなきみからのメール。
ぼくはきみから言われた通りに、布団の中で本を読んでいる。